ドイツ連邦統計局は13日、8月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.8%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなかった。前年同月比の上昇率は5カ月来の高い水準となった。
前年同月比のインフレ率を最も強く押し上げたのはエネルギーで、上げ幅は前月の0.9%から2.3%へと大きく拡大した。石油製品が5.2%上昇。暖房用灯油は上げ幅が10.4%に達した。自動車燃料も3.9%高くなった。
食料品の上昇率も3.0%に上り、前月の2.7%を上回った。バターが59.7%、乳製品が14.3%の幅で上昇。魚・海産加工品も3.3%アップした。野菜は4.5%減と大きく低下した。
食品とエネルギー以外で上げ幅が大きかったのは雑誌(4.8%)、たばこ(4.6%)、医薬品(2.7%)、自動車整備・修理(3.5%)。電気通信は0.8%下落した。
前月比ではエネルギーが0.5%上昇。灯油と自動車燃料では上げ幅がそれぞれ1.9%、0.9%に上った。衣料品も秋冬物の販売が始まったことで3.4%高くなった。
食料品は0.2%低下した。野菜が2.2%下落。きゅうりとじゃがいもの下げ幅は各12.8%、7.5%に上った。バターは3.3%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.8%、前月比が0.2%で、こちらも速報値と変わりがなかった。