ドイツの消費者は電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの環境対応車の購入に比較的前向きなもようだ。情報通信業界連盟(Bitkom)が実施したアンケート調査によると、「環境対応車を購入することが考えられる」との回答は66%を記録。18~29歳の若年層では74%に上った。「考えられない」は17%にとどまった。
環境対応車のメリットについては「環境に優しい」との回答が最も多く、72%に上った(複数回答可)。これに「走行音が小さく静か」(43%)、「購入に際し助成金が交付される」(31%)が続いた。
デメリットでは「充電インフラ不足」(70%)が最も多く、「航続距離が短い」(63%)、「充電時間が長い」(60%)、「価格が高い」(53%)も多かった。Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は「卵が先か鶏が先かという問題を解決しなければならない」と指摘。政府とメーカー、エネルギー事業者は充電インフラの整備に全力を挙げるべきだと提言した。
有害物質を排出するエンジン車については「遅くとも2050年までに販売を禁止すべきだ」との回答が42%に上った。同30年の禁止を求める消費者は9%と少ない。「禁止に反対」は28%だった。