チェコの物流業界で、仕分け・梱包作業員や運搬車オペレーターなど倉庫内作業の人材不足が悩みの種になっている。ラジオプラハが13日、業界関係者の談話として報じたもので、企業やネット通販大手による倉庫・物流センターの新設ラッシュが背景にある。
チェコのネット販売会社Mall.czでは、大量の受注処理に対応するため40人分の作業を自動化で補ったが、まだ20人の人手が不足している。同社のスキヴァ物流センター長は、倉庫作業には向き不向きがあるため従業員が定着しにくく、経験豊富な作業員が不足する原因になっていると指摘する。
チェコでは倉庫作業員の平均給与は、5年前の18,000コルナ(689ユーロ)から現在20,500コルナ(785ユーロ)に上昇した。人材不足を受け、企業による給与や待遇を改善する動きが進んでいる。ラジオプラハによると、米ネット販売大手アマゾンは28,000コルナ(1,072ユーロ)、食品小売大手カウフランドは34,000コルナ(1,302ユーロ)と高額の給与を支払っている。(100CZK=3.83EUR、1CZK=5.03JPY)