チェコ・エンジニアリングのVPE、地元不動産会社に売却

今年8月に倒産したチェコのエンジニアリング大手、ヴィトコヴィツェ・パワー・エンジニアリング(VPE、オストラバ)の中核事業の売却先が同国不動産会社のタクストン・プロパティ(プラハ)に決まった。取引額は明らかにされていない。これにより、発電設備事業は存続が保証される。

VPEの中核事業は発電所の設計・建設で、ソ連型加圧水型原子炉(VVER)の鍵を握る技術を得意とする。倒産以前には、チェコ、スロバキア、ロシアなどのプロジェクトに参加していたが、トルコ鉱山会社アドゥラルヤから受注したユヌス・エムレ火力発電所プロジェクトで技術的問題が発生したのを機に経営状況が苦しくなった。

タクストンはチェコで不動産を中心に事業を展開するフランコ・デ・ポワ・ド・オー・カンパニー(プラハ)の子会社だ。2年後をめどにVPEの再編を完了させる方針という。

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