英乗用車生産、8月は5.3%減少

英自動車工業会(SMMT)は9月28日、同国の2017年8月の国内自動車生産統計を発表した。8月の乗用車生産は、10万3,232台となり、前年同月に比べ5.3%減少した。国内向け(4.4%減)、輸出向け(5.6%減)のいずれも前年同月を下回った。

生産台数が前年同月を下回るのは、4、5、6月に次いで今年に入り4回目。国内向けに限定すると、7月を除いた7カ月で減少している。1~8月の累計は、前年同期比1.9%減の110万6,285台。国内向けが6.2%減、輸出向けは0.7%減だった。

SMMTのホーズ会長は、「夏休みによる工場の生産停止のタイミングや期間によって夏季に変動があるのは一般的だが、長期的な減少傾向の継続は英国全体の生産にとって懸念材料である」、と述べ、今後の回復に向けては、現行の英国のEU離脱をめぐる不透明感の解消と消費者および企業の信頼回復が不可欠であるとの見解を示した。

■ 商用車生産、エンジンは2ケタの増加

8月の商用車生産は、前年同月比17.6%増の3,744台に拡大した。国内向けが13.0%減少した一方、輸出向けが61.7%増と好調だった。国内向けは15カ月連続で減少している。1~8月の累計は前年同期比9.4%減の5万4,025台。輸出向けが8.2%増と伸びているものの、国内向けが28.4%減と低迷している。

エンジンの生産は、8月が前年同月比11.9%増の15万1,141基に拡大した。国内向け(4.5%増)、輸出向け(19.9%増)のいずれも増加した。1~8月の累計は、5.1%増の175万3,335基。国内向けが5.1%増、輸出向けは5.2%増となっている。

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