英家電大手ダイソンの創業者であるサー・ジェームズ・ダイソン氏はロンドンで9月26日、2020年あるいは2021年に電気自動車を市場投入する計画を明らかにした。車両の開発に10億ポンド、バッテリーの開発に10億ポンド(総額23億ユーロ)を投じる計画で、すでにエンジニア400人が当該プロジェクトに従事している。今後数カ月以内にどこに工場を建設するかを決定する予定という。
ダイソン氏によると、電気自動車の開発は3年前に開始した。電気モーターはすでに完成しており、バッテリーは現在も開発中であるという。また、同社の電気自動車は、低価格モデルではなく、高級車市場を視野に入れている。ただ、米テスラのようなスポーツカーではないとしている。
同氏は、年間の生産台数については言及を控えた。ただ、1モデルのみにとどまらず、ラインアップを増やしていく意向を明らかにした。また、既存の自動車メーカーとの提携は考えていないとの姿勢も示した。
ダイソンによる電気自動車の開発プロジェクトについては、これまでも憶測が出ていた。同社が今回、プロジェクトを公にしたのは、人材採用や部品メーカーとの交渉を進めやすくするためとされている。