オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネは9 月27日、3億3,000万~3億5,000万ユーロを投資して同国のカプフェンベルクに特殊鋼工場を建設すると発表した。既存工場に代わり、2021年から操業を開始する予定。これにより、従業員約3,000人の雇用を維持することができる。新工場では、同社のハイパフォーマンスメタル部門が、航空、自動車、石油・ガス産業向けに高性能鋼を生産する。
新工場は、既存の製造施設に隣接して建設する。年内に建設準備を開始し、2018年に鍬入れ式を行う。3年の建設期間を予定しており、2021年に操業を開始する予定。
新工場の建設では、カプフェンベルクの従業員の高いノウハウや労働意欲が決め手となった。また、カプフェンベルクは、治金学の研究が盛んなほか、すでにインフラが整っており、地理的に顧客に近い利点もある。