自動車販売、ネット社会でもディーラーの地位変わらず

消費者は自動車を購入する際に実店舗(ディーラー)やネットを複合的に活用している。コンサルティング会社のBain&Companyがこのほどドイツ、英国、米国、インド、中国の5カ国で行った調査で明らかとなった。オムニチャネル化(実店舗とネットショップの統合)が進む自動車販売業界においても販売店の重要性は変わらない。今回の調査によると、自動車購入者は販売店を平均2.4回訪れている。訪れる理由は2つある。1つは、複雑な装備コンフィギュレーションがディーラーの店員の助言などでウェブサイトやアプリよりも簡単にできる。2つ目は、大半の購入者が試乗を重視しており、試乗がディーラーでしかできないことがある。中国とインドの若いネット世代は試乗を特に重視しており、それぞれ平均2.7回、3.1回試乗している。試乗回数は英国で平均1.9回、ドイツでは同2.1回、米国で同2.3回だった。

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