自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が13日発表した1-9月期のグループ販売台数は780万6,700台となり、前年同期比で2.6%増加した。南米と中東欧が2ケタ台の伸びを記録し、けん引車となった格好。アジア太平洋は小幅増にとどまった。9月の販売台数は前年同月比6.6%増の101万100台だった。
1-9月期の南米販売台数は前年同期比21.8%増の38万9,700台と大きく拡大。主力のブラジルも15.2%増の22万5,400台と好調だった。中東欧は12.4%増の54万2,200台で、ロシアは11.8%増の13万4,600台だった。
北米は4.8%増えて71万8,700台となった。主力の米国が7.3%増の45万7,000台に拡大し、全体を押し上げた。足元の西欧は1.3%増の273万4,000台だった。
アジア太平洋は313万4,800台で、0.7%増加。最大市場の中国は1.4%増の289万5,000台だった。
主要ブランドでは中国販売不振の直撃を受けた高級車アウディ(2.0%減の138万800台)を除いてすべて増加した。伸び率が最も大きかったのはセアトで13.4%増の35万4,900台を記録。ポルシェも4.3%増の18万5,900台と好調だった。シュコダは3.6%増の87万1,100台、主力のVWブランド乗用車は2.7%増の449万900台。
商用車はスカニアが8.9%増の6万4,000台、MANが8.4%増の8万300台、VWブランド商用車が4.9%増の36万7,900台だった。