9月インフレ率はエネルギーがけん引、灯油で13%上昇

ドイツ連邦統計局は13日、9月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.8%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比2.7%増で、エネルギーを除いたインフレ率は1.7%だった。

エネルギーで上げ幅が大きかったのは暖房用灯油で、12.9%に達した。自動車燃料も4.5%上昇しており、石油製品全体の上げ幅は6.2%に上った。電力はプラス2.0%、天然ガスはマイナス2.5%だった。

食料品は3.6%の伸びを記録した。乳製品が15.0%上昇。バターは70.4%増と高騰が続いている。物品全体の上げ幅は22%に上った。

サービスは1.6%増と小幅な伸びにとどまった。上昇率が大きかったのは自動車整備・修理(3.5%)と介護サービス(2.5%)で、電気通信は0.7%下落した。

前月比では衣料品・靴が5.5%の高い伸びを記録した。秋冬物の販売が始まったことが大きく、衣料品では上げ幅が6.2%に上った。このほか暖房用灯油(4.9%)、自動車燃料(2.1%)、果物(2.2%)で大きく上昇した。パック旅行は夏季バカンスシーズン終了の反動で11.6%減と大幅に落ち込んだ。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.8%、前月比が横ばいで、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

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