ロシア、仮想通貨取引サイトのアクセスを遮断

ロシア中央銀行は10日、ビットコインなど仮想通貨を取引するネットサイトへのアクセスを遮断(ブロック)した。シュヴェツォフ中銀副総裁は「仮想通貨は発行元が確かでなく、(個人)投資家を保護するために今回の措置が必要となった」と説明している。先月にはシルヤノフ財務相が「仮想通貨の合法化」を提案していたが、今回の措置で従来からの禁止の方向を改めて確認した形だ。

ロシアは国家認証機関以外の発行する通貨を「非合法」なものとして扱ってきた。資金洗浄などに悪用される恐れがあるためだ。最近では仮想通貨が購入の手段から投機の対象になってきていることも規制強化の理由となっている。

プーチン大統領は中銀の発表後、仮想通貨が「資金洗浄、脱税、テロ資金稼ぎの道具となる」として中銀の措置を支持する姿勢を明確にした。

シルヤノフ財相は先月、「仮想通貨が存在する限り、禁止しても意味はない。どう規制するかを議論すべきだ」と述べ、仮想通貨入手希望者の登録義務を含む法案策定を予告していた。

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