ロシア政府、独自の仮想通貨を導入

ロシア政府が独自の仮想通貨「クリプト・ルーブル」を導入する計画だ。ビットコインやイーサリアムといった一般に知られる仮想通貨と異なり、中央銀行が発行・流通を管理する。中銀は10日に「一般投資家が被害を受ける可能性」を重くみて、仮想通貨取引サイトへのアクセスを遮断(ブロック)したばかりであることから、国家の管理する仮想通貨を国民に提供する狙いとみられている。

ニキフォロフ通信相が金融関係者の会合で明らかにしたところによると、クリプト・ルーブルはいつでも一般のルーブルと交換できる。クリプト・ルーブル取引で得た利益の13%を徴税するほか、入手先を提示できない場合は取引額の13%を徴収する方向という。

ただ、専門家らは「一般の仮想通貨と共通するのは『ブロックチェーン技術(取引の履歴を分散的に記録・管理する仕組み)』を土台にしている点のみ」とし、仮想通貨ユーザーの新たな選択肢にはならないのではと疑問を投げかけている。

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