ユーロ圏の17年予想成長率、IMFが2.1%に上方修正

国際通貨基金(IMF)は10日発表した最新の世界経済見通しで、ユーロ圏の2017年の域内総生産(GDP)予想成長率を2.1%とし、前回(7月)の1.9%から0.2ポイント上方修正した。上期の成長率が予想を上回ったことなどが反映された。

ユーロ圏では緩やかな景気回復が続いており、17年1~3月期は前期比0.5%、4~6月期は同0.6%の成長を記録した。IMFは貿易の復調、内需拡大、仏大統領選など今年に入って実施された国政選挙で「ポピュリズム(大衆迎合主義)」派が敗北し、政治的リスクが薄れたことなどを考慮し、通期の予想成長率を上方修正した。18年の予想成長率も0.2ポイント引き上げ1.9%とした。

ユーロ圏主要国の17年の予想成長率はドイツが2%、フランスが1.6%、イタリアが1.5%、スペインが3.1%となっている。

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