ユーロ圏財務相会合、12月に新議長選出

ユーロ圏19カ国は9日に開いた財務相会合で、オランダのデイセルブルム財務相に代わる新議長を12月に選出することを決めた。デイセルブルム氏はオランダの連立政権発足に伴い財務相を退き、ユーロ圏財務相会合の議長を務める資格を失うが、特例的に新議長が就任するまで続投する。

ユーロ圏財務相会合の議長は、原則的にユーロ圏19カ国の財務相から選ばれることになっている。デイセルブルム氏は2013年に議長に就任。ギリシャの債務危機などへの対応を主導してきた。

オランダでは3月に実施された総選挙から200日が過ぎても連立交渉が難航し、政治の空白が続いてきたが、与党・自由民主党を軸とする4党の連立政権がようやく発足する見込み。これに伴い、デイセルブルム氏は財務相を退任する。ただ、ユーロ圏財務相会合は同氏が任期切れとなる来年1月まで議長にとどまることを全会一致で決定。新議長を12月4日の会合で選出することを決めた。

新議長の有力候補としてはフランスのルメール財務相、ポルトガルのセンテーノ財務相らの名前が挙がっている。

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