欧州防衛大手の英BAEシステムズは10日、英国内で約2,000人を削減すると発表した。主力の戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の受注が低迷していることなどを受けたもので、今後3年間で実施する。
ユーロファイターは同社軍用機部門の売上高の約3分の1を占める主力機だが、期待されていたサウジアラビアからの受注が実現しないなど伸び悩んでいる。このため、ユーロファイターの工場で750人を削減する。
このほかBAEは、冷戦期に生産した戦闘機「トルネード」の退役が進んでいることから、同機種の保守部門で245人を削減。さらに練習機「ホーク」の生産部門で400人、軍艦部門で340人、サイバー攻撃対策などを手がける情報部門で150人を削減する計画だ。