太陽光発電向けの蓄電池を製造する独ゾンネン(ヴィルトポルツリート)は23日、イタリアの企業連合エナジー・アライアンス・イタリアに蓄電システム2万セットを供給する枠組み契約に調印したと発表した。受注高は8,000万ユーロに上る見通し。イタリアは日照量が多く太陽光発電に適していることから、余剰電力を蓄える蓄電池の分野でも有力市場と目されている。
エナジー・アライアンス・イタリアは太陽光発電設備の設置事業者が加盟する企業連合で、スーパーソーラー、スマイル・エナジー、CDNEといった企業が参加している。イタリアでは太陽電池と蓄電池の価格が低下するなかで、電力価格が上昇していることから、ゾンネンは自社製品に対する需要の拡大を見込んでいる。
同社は自社製品に対する需要が国内のほか、国外でも強まっていることを受けて、事業拡大資金の確保に向けた新規株式公開(IPO)を検討している。役員のフィリップ・シュレーダー氏はロイター通信に、IPOを実施するかどうかを年末までに決定する意向を明らかにした。