ポーランドの医師が政府に待遇改善を求めている問題で、同国日刊紙『ジェチェポスポリタ』はこのほど、医師の要求通りに医療費を国内総生産(GDP)の6.8%へ増やすには、400億ズロチ(94億3,300万ユーロ)の追加予算が必要となるという試算を発表した。
財源について雇用主団体プラコダウシ(Pracodawcy RP)は、財政赤字の拡大を避けるため、被用者の負担する健康保険料率を現行の9%から13~14%へ引き上げるべきと主張。これに対して全ポーランド労働組合同盟 (OPZZ)から反対の声があがっている。
ポーランドでは、賃上げ・労働時間短縮を求める医師の声が高まっている。ワルシャワ市内の小児病院で、飲食を断つハンガーストライキに参加した医師らによると、週80~100時間働いて、手取り収入は月2,200(510ユーロ)~2,500ズロチにしかならないという。(1PLN=31.58JPY)