独自動車部品大手のシェフラーは10月20日、チェコ中東部のスビタビに建設した新工場の開所式を行ったと発表した。自動車用サーマルマネジメントモジュール(TMM)を生産する。投資は約1億ユーロで、従業員数は今後3年間で約900人となる予定。
シェフラーによると、同社のTMMは内燃エンジンにも、電気駆動車にも使用することができる。TMMの装備により、エンジンや駆動装置が迅速に最適な温度に達するため、燃費改善や二酸化炭素(CO2)排出量削減の効果がある。
新工場ではすでに生産を開始しており、世界的な自動車大手3社向けに年内に約23万個のTMMを生産する計画。現在は従業員約280人の規模だが、人員は今後3年間で900人に拡大する予定。
投資のうち、新しい機械設備の導入が占める部分は大きく、スビタビの生産棟の建設には1,850万ユーロを投入した。また、スビタビから近距離にあるランシュクロウンにある既存工場にも新しい生産設備を導入した。スビタビはプラハから東へ約180キロメートル、ブルノから北へ70キロメートルの距離にある。