アゼルバイジャン、ジョージア・トルコを結ぶ新鉄道が開通

アゼルバイジャンからジョージア経由でトルコに至る新鉄道路線が10月30日に開通した。ロシアを経由せず欧州と中国の旅客・貨物輸送を中継する初の鉄道路線となり、大きな経済効果が期待されている。投資額は10億米ドル超で、アゼルバイジャンの国営石油基金が資金の大半を負担した。

新路線はアゼルバイジャンの首都バクーからジョージアの首都トビリシを経由してトルコ北西部のカルスを結ぶ。全長は新設区間105キロメートルを含め826キロメートルに及ぶ。輸送能力は旅客数が100万人、貨物が500万トンを予定する。同路線を経由する欧州・中国間の貨物輸送日数は約15日で、海上輸送に比べ2倍以上も早く、空輸に比べコストも半分以下に抑えられる。

3国を結ぶ経済インフラとしてはすでに、アゼルバイジャンの原油を地中海に輸送するバクー・トビリシ・ジェイハン・パイプラインと、同国の天然ガスをトルコに輸送するバクー・トビリシ・エルズルム・パイプラインが存在する。

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