コンチネンタル―中国でターボチャージャーの生産開始―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は20日、上海市嘉定区の工場内にターボチャージャーの生産施設を開設したと発表した。同社が欧州域外にターボチャージャー工場を設置するのは初めて。来年にはメキシコにも開設し、世界3極での生産体制を構築する。

フォルクスワーゲン(VW)グループのガソリンエンジン「EA888 Gen.3B」向けに開発したターボチャージャー「RAAX」を嘉定工場で生産する。まずはVWブランド乗用車のSUV「テラモント」に供給。その後、VW「ティグアン」など他のモデルに拡大していく。

コンチネンタルはターボチャージャーの後発メーカーで、2011年に市場参入した。これまではチェコ北部のトルトノフでアウディやBMW向けに生産してきた。来年にはメキシコ中部のサンルイスポトシでもVWグループ向けの製造を開始し、主要市場の欧州、アジア、北米で現地生産する体制を整える。

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