チューリッヒ、豪ANZの生保事業を買収

スイス保険大手のチューリッヒ・インシュアランスは11日、豪金融大手オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の生命保険部門ワンパス・ライフを28億5,000万豪ドル(約2,440億円)で買収することで合意したと発表した。これによってチューリッヒは豪生保市場で約19%のシェア(保険料ベース)を確保し、最大手に浮上する。

チューリッヒはアジア太平洋地域を成長市場に位置付けている。特に豪州は好景気が続く中、保険加入率が比較的低いことから、保険市場の大きな成長を見込んでおり、昨年から今年にかけて投資銀行マッコーリー・グループの生保部門など2社を買収していた。

ワンパス・ライフ買収の手続きは2018年末までに完了の見込み。チューリッヒは買収に伴い、ANZと販売で提携し、同社の保険商品をANZの窓口で販売する。提携期間は20年。

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