カザフスタン、大手2銀が経営統合へ

カザフスタン最大手銀行のハリク銀行(Halyk Bank)は15日、先ごろ買収した同2位のカズコメルツ銀行(KKB)と経営統合すると発表した。当局の承認を経て、1年後をめどに統合する。

ハリク銀行は今年7月、KKBを5億6,000万米ドルで買収。経営統合するか、KKBを独立会社として運営するかを検討してきた。

ハリク銀行は資産総額260億ドルと、カザフスタンで最大規模を誇る。KKBとの合併で国内シェアは40%に上昇し、2位行との差は30ポイントに拡大する。

カザフスタンでは2008年の金融危機を機に銀行の不良債権が急増。原油価格低迷も銀行の業績を圧迫している。銀行破産が経済危機につながるリスク(システミック・リスク)が拡大したため、中央銀行は金融業界に再編を促してきた。

ハリク銀行のKKB買収はこれを受けたもので、政府は不良債権受け皿機関(バッドバンク)を通じてKKBの不良債権75億ドルを引き受けた。

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