超高速充電インフラの整備に取り組む欧州の共同プロジェクト。欧州連合(EU)域内の主要都市を結ぶ「欧州横断交通ネットワーク(TEN-T)」沿いの、オランダからベルギー、ドイツを通りオーストリアに至る約1,100キロメールに出力が最大350キロワット(kW)の超高速充電ステーションを25カ所整備する。5分間の充電で100キロメートル、20分間で300キロメートルの走行が可能という。
2017年12月21日には、ドイツの高速道路A3号線(アシャッフェンブルク近郊の出口)に最初の超高速充電ステーションを開設した。
プロジェクト予算は総額で約1,300万ユーロ。うちEUが650万ユーロを支援する。充電ソリューションを提供するAllegoがプロジェクトの調整役を担う。自動車メーカーでは、アウディ、BMW、ルノー、自動車部品メーカーではマグナが参加している。
同プロジェクトでは、オランダのアムステルダムからブリュッセル、ミュンヘン、ウィーン、グラーツへ至るルートに150~200キロメートルの間隔でコンバインドチャージングシステム(CCS)式の超高速充電インフラ整備する。
高速道路A3号線に開設したステーションでは、差し当たり出力175kWの充電器4基を整備した。2018年春にはこのうち2基で出力350kWでの充電が可能になる。さらに従来の出力50kWの充電器1基も整備する計画。
「Ultra-E」の参加企業・機関は以下の通り: