独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは8日、ポーランド南部のチェンストホバに安全システム向け電子部品の新工場を建設すると発表した。2019年末までに完成させる予定。従業員数は300人超を予定している。また、昨年10月には同国中部のウッジに電子部品の技術センターを開設した。ZFは、これらの措置により、欧州における安全システム向け電子部品の需要拡大に対応するとともに、開発力を強化する。
チェンストホバにはすでに、ZFの電子部品の開発センターや、エアバッグモジュールやシートベルトの工場がある。ZFは、ポーランドに約8,000人の従業員を抱えており、チェンストホバの拠点には、うち約6,300人が勤務している。
チェンストホバに建設する新工場の生産面積は1万平方メートル。新工場では、事故を未然に防ぐためのアクティブセーフティおよび事故の被害を最小限にとどめるためのパッシブセーフティの安全システム全般の製品ラインアップをサポートする計画。例えば、アクティブセーフティでは運転支援システム向けの最新式カメラ、パッシブセーフティでは乗員を保護するためのエアバッグの制御装置などを生産する。
ウッジの技術センターには、オフィスや電子部品の実験設備などがあり、エンジニアや技術者が約200人、勤務することができる。なお、チェンストホバにある既存の開発センターには、従業員約350人が勤務している。