ポーランドのイノベーション振興ベンチャーファンド「ブリッジ・アルファ(BRIdge Alfa)」は今年、過去最高の9億2,200万ズロチ(2.2億ユーロ)を投資する予定だ。同ファンドは技術革新に取り組むプロジェクトを民間投資家と協力して支援するため、経済省附設の国家研究開発センター(NCBR)が運営している。18年支援プログラムには98のプロジェクト候補の中から28が投資先として選ばれた。
ブリッジ・アルファは革新的な研究開発(R&D)プロジェクトの支援を目的として15年に立ち上げられた。欧州連合(EU)の助成資金を運用するNCBRと民間機関やエンジェル投資家が8対2の比率で資金を拠出する。投資家が提案するプロジェクトの中から対象を選び、最長5年間資金援助する。
ゴヴィン科学・高等教育相は、ポーランド産業界には「革新的な技術、商品、サービスを提供するための資金やインセンティブが必要」と強調。ベンチャーキャピタルによる資金援助に加え、企業がイノベーション事業に取り組みやすいよう、 研究開発費の課税控除額の大幅引き上げなど関連法の改正も行うとした。(1PLN=32.02JPY)