アルメニアの鉛蓄電池メーカー、エルバト(Elbat)が145億ドラム(2,500万ユーロ)を投じて生産能力を強化する。同国の経済開発投資省が先ごろ明らかにしたもので、政府は同社の生産拡大と近代化に必要となる原材料や機材の輸入に際し、関税の減免などを行うことを決定した。関連する輸入額は1億4,770万ドラム(25万ユーロ)に上る見通し。
同省によると、エルバトの年間生産額は15億ドラム(250万ユーロ)。生産量の3分の2がアルメニア国内向けで、ほかは同国とロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスが加盟するユーラシア経済連合(EEU)諸国などに輸出されている。
エルバトは2000年にドイツとアルメニアの合弁企業として設立された。コーカサス地方唯一の蓄電池メーカーである同社は、自動車、フォークリフト、ゴルフカート、太陽光発電向けのバッテリー生産のほか、メンテナンスサービスも行っている。(1AMD=0.23JPY)