クノールブレムゼ、ハンガリーで自動車向けナノ材料開発

独ブレーキ製造大手クノールブレムゼがハンガリー中部のケチケメートでの研究開発を強化する方針だ。現地メディアの先ごろの報道によると、同社が開発するのは自動車用ブレーキ向けの新型ゴム製品で、ナノ技術を活用しながら現地の大学と共同研究を進めていく予定。開発資金については欧州連合(EU)からの助成金110万ユーロを活用する。対象となるのは主に空圧ブレーキや補助システムに使用されるナノ複合材料で、同地にあるノイマン・ヤーノシュ大学の研究者が開発に参加する。

クノールブレムゼは1995年にハンガリーに進出後、生産と並行して研究開発センターを設置してきた。現地子会社のフェークレンドセレクは、ブダペストとケチケメートでトラックやバスのブレーキシステムの開発や生産を行っている。従業員数は2,000人。

また、鉄道用ブレーキを製造するクノールブレムゼ・レールシステムズはブダペストで鉄道用ブレーキ部品の開発と生産を行っている。

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