オーストリアのカプシュ、ブルガリアで道路通行料システム整備

オーストリアの交通管理システム大手カプシュ・トラフィックコムは16日、ブルガリアの地域開発省と道路通行料徴収システムの開発・整備業務の契約を結んだと発表した。徴収ゲート100カ所、車両重量計測システム100台、データセンターなどのインフラのほか、乗用車用電子通行証(ヴィネット)の登録用ターミナル500カ所を今後19カ月以内に整備する。契約額は1億5,000万レフ(7,670万ユーロ)。整備初年度の道路通行料収入は10億レフ(5億1,133万ユーロ)が見込まれている。

事業母体であるブルガリア道路インフラ公社(RIA)は昨年10月、同国の電子徴収システム入札でカプシュを選定した。入札は2016年4月に開始したが、競争当局への苦情を受けて再三中断を余儀なくされていた。

通行料徴収システムは国内の高速道路と幹線道路の全長1万6,317キロメートルに及ぶ区間に導入される。車両重量3.5トン超の車両は走行距離に応じて料金を支払い、3.5トン未満の車両は特定の時間帯に課金される。(1BGN=69.19JPY)

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