EUは22日に開いたユーロ圏財務相会合で、ギリシャに67億ユーロの追加融資を実施することを基本承認した。同国の財政健全化が進んでいると評価したためで、2月から段階的に融資する。
同融資は債務危機に陥ったギリシャが2015年にEUから取り付けた総額860億ユーロに上る第3次支援の第4弾となるもの。ギリシャが先ごろ、EUから追加の金融支援を受けるために必要な包括的構造改革法案を可決したことなどを踏まえ、改革をすべて実行に移すことを条件に67億ユーロを融資する。まず2月に国債償還資金として57億ユーロの融資を実施する予定。残る10億ユーロは今春を目途に実施する。
ギリシャへの第3次支援は8月に期限を迎える。EUは国際通貨基金(IMF)が同支援参加の条件として求めているギリシャの支援脱却後の債務軽減策について、具体案の検討を開始することも決めた。ギリシャの景気動向と債務軽減を連動させ、景気が悪化すれば軽減額を増やす仕組みを念頭に置いている。