自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは26日、未来のモビリティの構想・開発拠点「フューチャー・センター・アジア」を北京に開設した。フューチャー・センターの開設は欧州、米国に次いで3カ所目。中国とアジアの顧客に適した未来のモビリティー・ソリューションを様々な分野のエクスパートが敷居を取り払って検討・開発していく。
フューチャー・センターは車両のデジタル化や電動化を受けて急速に変化していく顧客のニーズを先取りする形で開発・製品に反映させるためにVWが設置する拠点で、欧州拠点はポツダム、米カリフォルニア拠点はシリコンバレーのベルモントにある。自動車という枠を超えて将来のモビリティの課題やあり方も検討する。
フューチャー・センター・アジアでは、未来を先取りした製品・サービス、斬新な技術、スマートシティ構想、スタートアップ企業の発掘に重点を置く。同センターで得られた成果は世界の他の地域に移転するほか、VWグループのブランドにも反映させる考えだ。