フジテックは8日、昇降機設備の販売、据付、保守を手がける独子会社フジテック・ドイチュラントを独同業フェストナー・アウフチューゲ(Vestner Aufzuege)に完全売却すると発表した。欧州におけるグループ構造改革の一環で、ドイツ市場でのプレゼンスを今後はフェストナーとの取引を通して維持していく。売却金額は100万ユーロ。15日に契約を締結するとともに、同子会社の持分を譲渡する。
フジテック・ドイチュラントは1992年の設立で、首都ベルリンに拠点を置く。事業の縮小が続いており、2016年12月期の売上高は14年12月期の4億8,100万円から1億2,700万円に減少。同営業損益は6,000万円の赤字だった。
フェストナーは昇降設備の生産、販売、据付、保守を手がける企業。ミュンヘン近郊のドルナハに本社を置く。