独銀2位のコメルツ銀行が8日発表した2017年12月期決算の純利益は1億5,600万ユーロとなり、前期の2億7,900万ユーロから43.9%減少した。従業員7,000人強の削減に伴い4-6月期(第2四半期)に8億700万ユーロのコストを計上したことが響いた格好。営業利益も特別収益と評価益の減少の影響で6.8%減の13億300万ユーロへと落ち込んだ。貸倒引当金は13.2%減って7億8,100万ユーロとなった。
12月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は14.1%で、前期末の12.3%から1.8ポイント上昇。総資産に対する自己資本の比率を指すレバレッジ比率も4.8%から5.1%へと改善した。
同行は2020年までにドイツの個人顧客数を200万人増やす計画が順調に進んでいることも明らかにした。16年10月のスタートからこれまでに獲得した顧客は63万9,000人(喪失した顧客を除いた実質ベース)で、昨年1年間では同50万2,000人に上った。