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希土類(レアアース)の抽出技術に関するブラジルとドイツの共同プロジェクト。ブラジルのゴイアス州カタランにある鉱山で、ニオブ(Nb)およびリン酸を生産した後の鉱物残留物(テーリング)や古い鉱床からレアアースを抽出できるかの可能性を探る。

期間は3年で、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が230万ユーロを支援する。

ブラジルはレアアースの埋蔵量が2,200万トンと、中国に次いで世界2位とされている。ブラジルはレアアースの生産に関する取り組みを強化している一方、ドイツではレアアース製品の大きな需要を抱えていることから両国の戦略連携が決まった。

レアアースは、電気自動車に搭載する電気モーターや風力発電設備に必要な高性能磁石など様々なハイテク用途に使用されている。

プロジェクトを実施する鉱山は、天然資源会社CMOCインターナショナルが運営している。ブラジル側からは、CMOCインターナショナルのほか、ゴイアス連邦大学とサンパウロ大学が参加しており、プロジェクト資金はCMOCインターナショナルが拠出する。

ドイツ側は、クラウスタール工科大学のトビアス・エルヴェルト教授が調整役を務める。このほか、FUGRO Consult GmbH、研究機関エコ・インスティトゥート(Öko-Institut e.V)、ドレスデン・ロッセンドルフ・ヘルムホルツセンターにあるフライベルグ・リソーステクノロジー・ヘルムホルツ研究所などが参加する。

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