ドイツ乗用車新車登録、1月は11.6%増加

ドイツ連邦陸運局(KBA)は6日、2018年1月の国内乗用車新車登録が26万9,429台となり、前年同月に比べ11.6%増加したと発表した。

VDAのマティアス・ヴィスマン会長は1月の大幅な増加について、「1月は通常、1年の中で最も新車登録が少ない月」と説明し、「我々はこのような高い成長が続くとは予想していない」と述べ、1月の結果を過大評価すべきではないとの見解を示している。

■ ディーゼル車は17.6%減少

KBA によると、1月の顧客別の登録台数では、個人が全体の35.1%(前年同月比:24.5%増)、法人は64.9%(5.7%増)を占めた。

燃料別では、ガソリン車が全体の61.8%(32.1%増)に増えた一方、ディーゼル車は33.3%(17.6%減)となり、大幅に減少した(2017年1月の市場シェア:ガソリン車52.2%、ディーゼル車45.1%)。

代替燃料車は、いずれも前年同月比で2~3桁の伸び率を示した。電気自動車は2,764台(市場シェア:1.0%、前年同月比108.9%増)。ハイブリッド車は9,118台(3.4%、95.0%増)、うちプラグインハイブリッド車は2,870台(1.1%、87.2%増)。天然ガス車は866台(0.3%、370.7%増)、液化石油ガス(LPG)車は402台(0.1%、29.3%増)だった。

ブランド別の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が9.7%増となったほか、ポルシェ(37.4%増)、スマート(22.6%増)、MINI(17.4%増)、フォード(16.1%増)が2桁増となり、BMW(1.8%増)、メルセデス(8.4%増)、オペル(0.4%増)も前年同月を上回った。ドイツ勢では唯一、アウディ(2.9%減)が不調だった。

国外ブランドでは、アルファロメオ(64.4%増)、ジープ(41.9%増)、起亜(40.6%増)が2桁増となった一方、テスラ(58.3%減)、サンヨン(26.3%減)、フィアット(11.0%減)は低迷した。

日本勢は、トヨタ(36.8%増)が2桁増となった一方、高級車ブランドのレクサス(36.8%減)は低迷した。マツダ(15.6%増)、スズキ(15.1%増)、ホンダ(12.8%増)、スバル(2.4%増)は増加、日産(3.2%減)は前年同月を下回った。

(5~6頁の表グラフ参照)

■ 受注好調、国内生産・輸出は横ばい

VDAによると、1月の輸出は前年同月比1%増の35万3,700台、国内生産は前年同月並みの45万8,700台だった。

国内受注は前年同月比9%増と好調だった。国外受注も4%増加した。

上部へスクロール