スポーツ用品大手の独プーマ(ヘアツォーゲンアウラハ)が12日発表した2017年12月期決算の純利益は前期比117.7%増の1億3,580万ユーロと大幅に伸びた。ブランド戦略の方向転換が奏功した格好で、営業利益(EBIT)も91.7%増の2億4,460万ユーロへと拡大。売上高は14.0%増の41億3,600万ユーロとなり、初めて40億ユーロの大台に乗った。
プーマは2000年代にライフスタイル路線を打ち出し、業績が拡大したものの、その後は悪化。13年に就任したビョルン・グルデン社長はスポーティーなイメージを重視する路線へと軌道修正を図り、経営再建に成功した。業績の大幅改善を受けて配当を前期の1株当たり0.75ユーロから12.50ユーロへと引き上げる。
18年12月期は為替の影響を除いたベースで売上高が約10%増加すると予想。EBITは少なくとも25%増え3億500万~3億2,500万ユーロに拡大するとみている。