ミシュラン―自動車修理のATUに20%出資―

タイヤ大手の仏ミシュラン(クレルモン・フェラン)は12日、欧州最大の独立系自動車整備チェーンである仏モビヴィア・グループから独子会社ATUアウトタイレウンガーの資本20%を6,000万ユーロで譲り受けたと発表した。出資の狙いは明らかにしていないが、ATUを通した自社製タイヤの独販売強化を目指すのは確実とみられている。

ATUはドイツで自動車修理店を計600カ所運営する独市場の最大手で、モビヴィアには2016年12月に買収された。従業員数は約1万人、年商はおよそ10億ユーロ。

ATUは独立系の事業者であるため、修理や販売用の製品を中立の立場から選択・アドバイスしてきた。ミシュラン製タイヤを今後仮に優先するようになると中立性を保てなくなる。ATUの広報担当者はメディアの問い合わせに、今後もマルチブランド取扱事業者として様々なブランドのタイヤを販売していく意向を示したものの、ミシュラン製品を優先するかどうかについては明らかにしなかった。

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