ハンブルク港マーケティング協会が14日発表した同港の2017年の海運貨物取扱量は1億3,650万トンとなり、前年比で1.2%減少した。一般貨物が6.5%減の144万トンと大きく落ち込んだ。ばら積み貨物は0.4%減の4,470万トンと小幅な後退にとどまった。
コンテナ取扱量は882万TEU(20フィートコンテナ換算)で、前年を1.0%下回った。空コンテナが7.0%減の119万TEUに後退したためで、積荷のあるコンテナは横ばいの763万TEUを保った。
コンテナ取扱量は14年には973万TEUに上っていたものの、15年以降は900万TEUを割り込んでいる。同協会のアレックス・マッターン理事はこれについて、ハンブルク港拡張工事の着工が遅れているほか、同港にとって重要なロシアとの取引が経済制裁で低迷していることを指摘。現在の水準は予想通りだとの見方を示した。
同行に寄港するタンカーの数を規模別でみると、積載能力1万8,000~2万TEUと1万4,000~1万7,999TEUの船舶は急速に増加しており、昨年はそれぞれ102隻、223隻に上った。一方1万~1万3,999TEUの船舶は大きく減少し、前年の450隻弱から310隻へと落ち込んだ。