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ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州が資金支援する電気自動車に関するプロジェクト。ベーカリーのロイヒターマン・ポルマイアーが毎日35の店舗に商品を配送する業務車両を電気自動車とするためのコンセプトを開発する。

同プロジェクトには、ビーレフェルト大学、建物管理・エネルギーマネジメントなどを事業とする同族会社のアルキメデス・テヒニック、電気自動車用の充電スタンドやウォールボックスなどを販売する同族会社のヴェスタフレックスが参加している。

同プロジェクトでは、環境負荷の低減に加え、経済性も重視している。熱電供給設備(コージェネレーションシステム)や太陽光発電設備などの自家発電設備から優先的に充電するシステムや、例えば、最初に出発する予定の車両の充電量を最も高くするなど、既存の電力インフラにおける電力需要のピーク時を回避しながら、必要に応じて各車両が充電できる近代的な充電マネジメントシステムの開発に取り組む。

プロジェクトリーダーのアルキメデス・テヒニックは、充電制御のコンセプトを開発、ビーレフェルト大学は、インテリジェントな充電システムのソフトウエアを開発、ヴェスタフレックスは、充電設備を提供する。

ビーレフェルト大学のイェンス・ハウブロック教授は、同プロジェクトが開発するシステムは、例えば、医療や手工業など、走行距離が短い配送事業やサービスに活用できる、と説明している。

同プロジェクトは、ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州が実施した気候保護に寄与するプロジェクトのコンテストに応募し、150万ユーロの助成金を得た。NRW州は、地域経済の強化、市民の生活水準の向上を支援する欧州連合(EU)の欧州地域開発基金(EFRE)の枠組みから資金を拠出している。

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