ハンガリーの石油・ガス最大手MOLが20日発表した2017年決算は、純利益が11億1,000万ドルとなり、前年比18%の大幅増益となった。CCS営業利益(在庫評価の影響を除外した利益)も、年度目標を14%上回る24億5,000万ドルに達した。今年は成長のけん引力としてポリウレタン用ポリオール事業に注力し、22億ドルの営業利益(EBITDA)達成を目指す。
アップストリーム(探査・生産)部門の営業利益は26%増の8億5,400万ドル。原油・ガスの価格上昇を追い風に拡大した。1日当たりの生産量(原油換算)は10万7,400バレルで、英国が減産となった影響で目標をやや下回った。ダウンストリーム(精製・販売)部門は11億8,000万ドルで、全社利益に大きく貢献した。
消費者サービス部門は中東欧市場での燃料需要増加を受け、17%増の3億5,800万ドルに拡大。天然ガスのミッドストリーム(輸送・貯蔵)部門は国内輸送量の増加で15%増の2億2,300万ドルとなった。