Ifo経済研究所が22日発表した2月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は115.4となり、過去最高だった前月(117.6)を2.2ポイント下回った。同指数の低下は2カ月ぶり。今後6カ月の見通しを示す期待指数が特に大きく落ち込んでおり、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済の高揚感にブレーキがかかった」との見方を示した。
期待指数は前月の108.3から105.4へと2.9ポイント下落。製造、卸売、小売、建設の4部門すべてで悪化した。
現状判断指数も過去最高となった前月の127.8から126.3へと1.5ポイント落ち込んだ。ただ、水準自体は高く、これまでで2番目に高い数値となった。
部門別でみると、製造業の景況感指数は大きく下落した。需要と受注残がやや落ち込んだことを受けて、期待指数の低下幅が特に大きかった。
卸売と小売業でも現状判断と期待指数がともに落ちこんだ。下落幅は小売業で特に大きい。
建設業の景況感指数は低下した。期待指数の下落が響いた格好で、現状判断は前月に引き続き過去最高を更新した。