ハンガリー発の仮想通貨コロナ、3月から運用開始

ハンガリーで先ごろ、新たな仮想通貨コロナ(Korona)が開発された。同通貨の開発チームの発表によると、3月26日にスイスで、仮想通貨による資金調達を目的としたイニシャルコインオファーリング(ICO)が実施される予定。新通貨は分散型のセキュリティ技術であるブロックチェーン利用し、秘匿性を高めている。

コロナを開発したのはハンガリー人実業家のジャン・マルク・シュティーゲマイヤー氏が率いるチーム。コロナ社の最高経営責任者(CEO)である同氏は今回の発表に際し、10年以内に仮想通貨は世界中で利用され受け入れられるようになると述べた。また同チームは発表資料の中で、現行の仮想通貨のほとんどは疑似通貨であり実際の取引には適していないとの見方を示した。シュティーゲマイヤー氏は米国で金融アドバイザーを務めていた経歴を持つ。

スイスのツークに拠点を置くコロナは、まずは新通貨の欧州全域での利用拡大を目指している。同社は銀行サービス及び決済サービスを行うプラットホームを立ち上げ、スイスの金融当局の監督の下で運用していく。またEコマースサイトも設置し、従来は仮想通貨の支払いを受け付けていなかったサイトを誘致、価格比較のための機能を持たせた上で利用促進を図っていく予定。

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