スロバキアの1月失業率、過去最低の5.88%に

スロバキアの中央労働社会家族局が20日に発表した1月の失業率は前月から0.06ポイント減の5.88%となり、過去最低を記録した。失業率の低下は13カ月連続。1月末時点の求職者数は16万3,075人で、前月比で1,160人増加した一方、前年同月比では7万2,380人減少した。

1月失業率を8つの県別にみると、6県で低下した。そのうち、東部のコシツェ県の低下幅が最も大きかった。また78の地区別では52地区で低下した。

1月末時点の求人数は7万4,963人で、前年同月比で5,588人増加した。県別では、西部のブラチスラバ県が最も多く、南部のバンスカー・ビストリツァ県で最低だった。全体としては南西部に求人が集中しており、労働力不足に陥る要因となっている。そのため、現状では労働者の教育水準は問われない状況となっている。

専門家は「1月失業率の記録的な低さは統計上の問題で、実際の失業率は0.1ポイント高くなる」と指摘している。

全労働者の約2%を占める外国人労働者の数はここ数か月間に5万人をわずかに割り込むレベルで推移しているが、1月単月でみると前年同月から37%増加した。就労場所は西部に集中し、セルビアやウクライナからが多くを占める。

同国経済の見通しは明るく、今後も失業率は低下すると見られている。

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