フォルクスワーゲン―商用車部門のIPOを計画か―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が商用車部門の新規株式公開(IPO)を実施するとの観測が浮上している。『ハンデルスブラット』紙などが報じたもので、まずは月内に同部門を株式会社化し、今春中にもIPOを行う考えという。VWは報道内容へとコメントを控えている。

商用車部門フォルクスワーゲン・トラック・アンド・バスは大型商用車のMAN、スカニア、小型商用車のVWブランド商用車を傘下に持つ。現在は有限会社の会社形態を採用している。

同部門を統括するVWのアンドレアス・レンシュラー取締役は昨年、業界のグローバルチャンピオンになるためにあらゆる可能性を検討していると述べ、IPOの可能性を排除しない立場を示した。

一方、VWのマティアス・ミュラーは昨年9月、グループ売上の最大20%を占める非中核事業の売却方針を明らかにした。どの事業が対象となるかは明らかにしなかったが、売上比率17%の商用車部門は最も有力な売却候補と目されている。

上部へスクロール