日本生命―ドイツ銀の資産運用子会社に出資―

日本生命保険は12日、ドイツ銀行の資産運用子会社DWSに資本参加することで3社が合意したと発表した。資産運用力を強化する考え。

23日に予定するDWSの新規株式公開(IPO)に合わせて、DWS株5%を取得し、ドイツ銀に次ぐ第2位株主となる。DWSの監査役会に役員1人を派遣する予定だ。

ドイツ銀は保有するDWS株20%を売り出す。仮条件をもとにDWSの時価を算出すると60億~72億ユーロで、上場規模は12億~14億4,000ユーロとなる。ドイツ銀はDWSのIPO後も過半数株を長期的に保持する。

日生はDWS株を3億~3億6,000万ユーロで取得することになる。

DWSは主にドイツを中心とする欧州と北米市場で事業を展開している。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、アジア市場では存在感が薄いことから、同社商品の販売を日生が引き受けるという。

日生は1989年以降、ドイツ銀株を保有し、人材交流や取引を行ってきた。

上部へスクロール