小野測器(神奈川県横浜市)は9日、ドイツの開発サービス会社Mbtechと自動車エンジニアリング分野における技術提携について基本合意したと発表した。それぞれの得意分野を補完し合うことで、顧客への提案力を高め、自動車業界における競争力を強化する。例えば、次世代の車両開発プロセスへの対応力などを強化する方針。両社は今後、技術交流を行い、7月31日までに技術提携の条件について協議する予定。
小野測器は、自動車開発向けのツール開発技術や騒音・振動・ハーシュネス(NVH)の計測技術を強みとする。これに対し、Mbtechは自動車のパワートレイン開発におけるエンジニアリング・コンサルティングサービス技術などを得意とする。
MBtech(従業員数:約3,300人)は自動車大手ダイムラーの元子会社で、2012年に仏技術サービス大手のAKKAテクノロジーズの傘下に入った。AKKAテクノロジーズが65%を出資しており、ダイムラーも資本の35%を保有している。