スウェーデンの安全システム大手オートリブは8日、中国自動車大手の吉利(Geely)から吉利にとって初となる「レベル3」の先進運転支援システム(ADAS)の開発・生産プロジェクトを受注したと発表した。今回のプロジェクトは、スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズとオートリブが折半出資で設立した自動運転システム用ソフトウエアを開発する合弁会社Zenuityとオートリブが共同で受注した。
オートリブとZenuityは今回のプロジェクトに、電気制御ユニットやソフトウエア、レーダーシステム、モノビジョン/ステレオビジョン・カメラシステム、クラウドベースのソフトウエア技術などに関するノウハウを投入する。
オートリブのヤン・カールソン社長は今回の受注について、「オートリブにとって一つのマイルストーンであり、Zenuityにとってはソフトウエアソリューションの新たな顧客の開拓につながる。中国で急速に進む(事故を未然に防ぐための)アクティブセーフティ市場における事業拡大となる」とコメントした。