化学大手の独ランクセス(ケルン)が15日発表した2017年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別費を除く)は前期比29.6%増の12億9,000万ユーロへと大きく拡大した。販売増のほか、米潤滑油・難燃剤向け添加剤大手ケムチュラの買収が奏功した格好で、売上高も25.5%増えて96億6,400万ユーロに拡大。売上高営業利益率は前期の12.9%から13.3%へと上昇した。
純利益は54.7%減の8,700万ユーロと大きく落ち込んだ。ケムチュラの統合と生産網・バリューチェーンの再編成、米税制改革が響いた。これらの要因と無形資産の償却費を除いた実質ベースでは53.9%増の3億7,900万ユーロと好調だった。
18年12月期はサウジアラムコとの合成ゴム合弁会社であるアルランクセオを除いたベースのEBITDA(特別費を除く)でやや増加を見込んでいる。ランクセスは今年第2四半期(4~6月)にアルランクセオを非継続事業へと改める。