高級車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は26日、中国同業の比亜迪汽車(BYD)と共同で設立した現地合弁会社BYDダイムラー・ニュー・テクノロジー(BDNT)が電気自動車(EV)「騰勢(DENZA)」の新モデル「DENZA500」を同日、公開したと発表した。航続距離は約500キロで、現在の主力モデル「DENZA400」を100キロ上回る。また、運転手は専用のアプリやナビシステムを通して中国に計11万2,000カ所ある充電ステーションを簡単に探し出すことができる。
BDNTはダイムラーとBYDが2011年に折半出資で設立したEV専門の自動車メーカー。航続距離300キロの初代モデルの生産を14年に開始した。航続距離400キロのDENZA400はこれに続くモデルで、16年から生産している。
DENZAの昨年の販売台数は前年比で85%増加した。DENZA400がけん引車となった。
ダイムラーは中国の主要提携先である北京汽車(BAIC)ともEVなどの「新エネルギー自動車(NEV)」の分野で協業する計画で、今月上旬にはBAICのNEV子会社、北汽新能源(BJEV)に3.93%出資することを明らかにした。