仏自動車大手PSAグループは21日、3気筒ターボエンジン「ピュアテック」の生産を2019年からポーランド南部のティヒ工場とハンガリー東部のシェントゴッタルト工場で開始すると発表した。同エンジンの生産拡大が目的で、仏国内の生産量も16年の2倍に引き上げる。
ピュアテックは2014年3月に仏ドゥブラン工場で生産が始まり、中国の瀋陽工場でも生産している。搭載モデルはプジョー「208」、「308」、「2008」、「3008」、シトロエン「C3」、「C4」、「C4カクタス」、「C4ピカソ」、「DS3」、「DS4」。15年から3年連続で排気量1~1.4リットルクラスの「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞しており、燃費の良い低排出エンジンとして評価が高い。
PSAは昨年、ピュアテックの生産量を2019年までに年間100万基に引き上げる計画を明らかにした。需要拡大に対応するため、昨年末には仏トレメリ工場でも生産を開始している。