スロバキアの2月失業率5.72%、過去最低を更新

スロバキアの中央労働社会家族局がこのほど発表した2月の失業率は前月から0.16ポイント減の5.72%となり、過去最低を更新した。失業率の低下は14カ月連続。前年同月比では2.67ポイントと大幅に低下した。2月末時点の求職者数は15万8,444人で、前月比で4,631人、前年同月比で7万221人それぞれ減少した。

2月失業率を8つの県別にみると、全県で低下した。南部のバンスカー・ビストリツァ県と北部のジリナ県の低下幅が最も大きかった。また79の地区別では75地区で低下した。

同国では西部のニトラ近郊でジャガー・ランドローバー(JLR)の工場開設を控え、人材の確保が難しくなっている。企業は労働者の慢性的な不足を解消するため、外国人の雇用に動き始めている。背景として◇5月に施行される新しい法律により、失業率が5%を超える県では非欧州連合(EU)出身者を雇用しやすくなること◇企業が労働者に求める教育水準を下げていること――が挙げられる。

外国人労働者の就労場所は主に西部に集中している。出身国別では、セルビア(25%)やウクライナをはじめとする非EU出身者が大半を占める中、ルーマニア人も増加傾向にある。

同国の今年の経済成長率は4%以上に加速すると予測されている。

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